有名人もチャレンジしているお遍路巡りとは
四国に住んでいる人なら誰でも知っていると思いますが、「お遍路巡り」は四国内にある八十八ヶ所の霊場を巡拝することです。
過去には芸能人や有名人が実際にすべてをまわったということで有名になったことが何度もあり、祈願することがある人や精神面での転機を作りたい人にとっては心を研ぎ澄ますために大変有意なものです。
そこでそもそも「お遍路」とは一体何なのかということから説明をしていくと、弘法大師(空海)が実際にまわったとされるお寺に由来しています。
それぞれのお寺には札所の番号が振られており、普通に1~回っていく方法と、反対に88~逆回りに回っていく方法とがあります。
平成26年には四国八十八ヶ所霊場開創1200年を迎えており、通常は一般公開されていなかった仏像や本堂などが開帳されていました。
お遍路は全て巡るとその総行程は1400kmにも及んでおり、自分の足で回るというのはほぼ不可能です。
昔は世捨ての旅と言われていた四国八十八ヶ所巡りですが、最近はそこまで深刻にとらえずに観光や健康維持のための手段として用いられることもあるようです。
霊場は弘法大師が42歳の時に人々に災難をもたらす元を取り除くために開いた場所とされており、後に高弟がその霊場を全て巡ったということからお遍路巡りという習慣が誕生したようです。
八十八という数字は人間の煩悩の数とも言われている数字であることから、一つひとつの場所をめぐっていくことで煩悩が一つずつ消えていくというふうにも言われます。
正式なお遍路においては、阿波(1~23番)、土佐(24~39番)、伊予(40~65番)、讃岐(66~88番)という順番が付けられており、これらを全て回ったあとに高野山奥の院参拝をすることで大願成就できるとしています。
どうやった回るかは慎重に選ぶところ
お遍路巡りをするときには、まずどういった乗り物を使用して回るかということ考えなくてはいけません。
なにせ総行程1400km以上もの道のりなので、歩いて全て回るというのはかなりの覚悟がないといけません。
若い人や体力に自信がある人はそのくらいならなんとかなると距離数だけを見て判断することもありますが、実際の霊場は整備された参道や観光ナイズされた街中にあるわけではありません。
場所によっては冬期間は通行止めになるような狭い山道の中にあるなど、人の足で回るというのはかなり厳しいのが実際です。
お遍路は手軽に参加できるバスツアーから、貸し切りで八十八ヶ所の案内をしてもらえるタクシーまわりなどたくさんのルートがあるので、日程や体力に合わせて慎重に選んでいくようにしたいところです。