上司

部下の育成やマネジメントのコツ

今時の新入社員が上司に求めることとは

毎年産業能率大学によって調査をされているのが「理想の上司」ですが、ここ近年特に大きな動きが見られているようです。

「理想の上司」とは新入社員や若手として実際に勤務をしている人を対象に理想の上司のタイプを芸能人や有名人に当てはめて応えてもらうというものです。
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このランキングはただの人気ランキングと異なり、その時々の社会情勢や若者の意識の変化が顕著に表れるので非常に興味深い結果となります。

ここ近年の目立った動きとしてはまず「理想の上司の若年化」があります。
かつては理想の上司というとかなり高齢になった年配者が選ばれる傾向にあったのですが、ここ近年では名前のあがる人の年齢が30~40代前半に集中しています。

これは以前までの意識は上司に対して「未熟な自分を教え導いて欲しい」という立場であったのに対し、ここ近年の若い世代は「自分のモチベーションを上手く引き出して欲しい」という気持ちになってきているということを意味しているようです。

ただしこのモチベーションを引き出すというやり方については意見が分かれるようで、男性上司部門で上位に挙がっている松岡修造さんやマツコ・デラックスさん、イチローさんといった人はそれぞれ本人がしっかりとした意識を持っていることで共通はしているもののタイプ的には全く別々です。

他にも興味深いのが共演者を上手く引き立てることで好感度を高めている内村光良さんや、バイプレーヤーとしてここ数年急激に人気を高めているムロツヨシさんがランキングに登場するようになっているということです。

こうしたことからも、今時の若者が求めているのはリーダーシップを発揮して上からものを教えてくるタイプの上司ではなく、自分のことを気にしてうまく能力を引き出してくれる人であるということが伺えます。

伴走型の上司になる

部下を育てる上司のタイプには大きく二種類があり、それぞれ「カリスマ型」と「伴走型」と言われます。

「カリスマ型」は昭和の経営者のような一人が絶大な力を持っているという組織の上司のことで、部下は上司を人間的に尊敬・信望することでその指示を忠実に実行していきます。

しかしそうしたカリスマ型は高度成長期のような失敗の可能性が少なく、かつ仮に失敗してもやりなおしができやすい場合にこそ力を発揮するタイプです。

今時の若い世代は「失敗したら即ドロップアウト」という厳しい時代を生きていますので、誰かを信望するのではなくより現実的に自分の能力を伸ばすことに関心を持っています。

先に先導して走るのではなく、伴走をして一緒にモチベーションを高め合うということこそが今時の上司に求められているマネジメントの心得です。