出世が遅れている人にありがちな失敗とは
会社に勤めている人にとって大きな心理的プレッシャーになるのが出世レースです。
最近はキャリアアップのために転職を選択する人も増えてきてはいますが、それでもやはり長いものに巻かれろ式に大企業や組織の中で段階的な出世を目指す人はまだまだ多いでしょう。
大企業や公務員のような大規模組織では、同期として入社をしてくる人の数もかなりのものになり、入社後10年もすると同期間の待遇にも大きな差がついてきます。
各地の支店や他部署にいる同期が噂でどんどん昇進しているという話を聞いたり、自分の上司にあたる立場になっていったりというようなことがあるとどうしても焦りを感じるようになってしまいます。
「出世をしても責任だけが重くなってつまらない」といった意見もありますが、それは出世ができるけれどもしない人の話であってやはり同期に比べて自分だけが昇進が遅いとなると自信がなくなり仕事へのモチベーションもだだ下がりになってしまいます。
そんな悩みを抱えたことで実際に仕事を辞め、その結果様々なことを考えるようになったという経験談を赤裸々につづった書籍が『僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと』(和田一郎著、バジリコ)です。
この書籍は著者である和田一郎氏が自分自身の経験をもとに、なぜ会社を辞めるという決断をしてしまったかや、その結果自分にどういったことが起こったかということを非常に冷静な視点からまとめています。
綴られている後悔に漂う悲壮感
この本は決して読んでいてスーッと胸が晴れるような種類のものではありません。
むしろ逆に「そこまで考えなくても」といった気持ちにもなってしまうくらいです。
なぜ18年も勤めた会社を辞めてしまったかということについてはある程度理解をすることができます。
しかしその後に続いてくる後悔については理解出来る部分とできない部分とがあります。
というのも後悔の種類が「入社時から社長をめざして頑張るべきだった」「会社のカラーに染まりたくないと思わなければよかった」というような、会社に勤めたなら会社に尽くすべきという話になっているからです。
若い時期というのは会社に入ってもそこで一生を終えるつもりというのはあまりなく、そこから自分なりの道を見つけていくものです。
ですがそれをした結論として「やっぱり人の言うことや他人の価値観に従えばよかった」という答えになるのはあまりにも寂しい気がします。
もし今社会で出世が思うようにいかずに悩んでいるということなら、この本を読んで安易に辞めてしまった場合の考えを知ってみるというのもよいかもしれません。
ただ言えることは、どんな選択をしてもあとから後悔にしないようにしていきたいですね。