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年収が高い人と低い人の仕事方法の差とは?

とにかくスピードが重視される仕事術

年収の格差が拡大傾向にある現代ですが、その中でも着々と自分なりのキャリアを積み上げて行く人はいます。
書店や図書館に行くとずらりと並んでいるビジネス書では、いわゆる「勝ち組」と「負け組」の差はどこにあるかという話がたくさん言及されており、とにかく勝ち抜きたいという現代人の意気込みを感じます。
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いわゆる「仕事ができる人」になるための方法というわけすが、この「出来る人」の感覚は時代とともに移り変わっていくというところが面倒な点です。

例えば高度成長期やバブル期のような好景気では、仕事はコネクションや縦横のつながりが重視されていたため、より顔が広く長時間をかけて接待ができる人が出世をしていました。

もちろんそうではなくきちんと自分の技術や能力で出世をしていた人もいたでしょうが、昭和の時代の仕事というのは属人的な方法によっていましたので、仕事の質よりも自分自身をどう売り込むかということが何よりも重視されてきました。

しかし時代が変わり属人的な仕事は業務のブラックボックス化を招くとしてよりオープンな仕事が求められるようになった結果、従来のような一人で多くの仕事を抱え込みノウハウを隠すような仕事方法はむしろ評価されないようになってしまいました。

考えてみると若い頃にはよかれと思ってやってきた仕事術が定年前に全く違った価値観に変わったわけなので少々かわいそうな気もしますが、そこは年収の高いような仕事のできる人はそうした時代の変化にもついていく能力があるということなのでしょう。

完璧を求めることはむしろマイナスな時代

今時の仕事術で最も大切と言ってよいのが、「完璧を求めない」ということです。
これはインターネットが普及してWebが仕事の中心になってきたことにより起こった現象の一つと言えます。

かつての製造販売が中心の世の中では、一つの製品に少しのミスもないように完璧に仕上げるということが求められましたが、これはWebにおいては全く当てはまりません。

むしろ不完全であっても新しいサービスをどこよりも早くにリリースをして、そこから修正を加えていくとう方法の方がずっと効率がよく、またユーザーの意見を反映させやすいという特徴があります。

年収が高く仕事の責任がある人の多くは、そうした完璧な質よりもスピード感を重視した方法で仕事をしています。

対外的にも内部的にも、より早く周囲のニーズを掴んでそれまでのやり方を変えることができるかどうかというところが、年収を高くするために今最も必要とされる資質なのではないかと思います。

そのためには常日頃から社会全体の状況をよく見て把握し、そこに自分の意見を入れて考える能力が求められます。