お風呂とシャワー

30代はお風呂が変わると人生が変わる

おすすめグッズでととのうお風呂時間

30代になると、仕事や家事、人付き合いなどで心も体も疲れがちです。そんな毎日の中で、唯一誰にも邪魔されないのがバスタイムです。「整える」ための環境をきちんと作ってあげると、お風呂の時間は消費から投資へと変わります。

たとえば、まず揃えたいのがバスピロー。首元をしっかり支えてくれるので、肩の力を抜いた状態でリラックスできます。価格帯もピンキリですが、2000円〜4000円程度のもので十分に満足度が高く、口コミでも評価が高いです。
さらに、浴室の照明が明るすぎる場合には、防水の間接照明をひとつ入れるだけで劇的に雰囲気が変わります。リビングとバスルームを同じ明るさで過ごす必要はありません。光のトーンが変わるだけで、自律神経のモードも切り替わりやすくなるのです。

加えて、入浴剤の見直しも効果的です。炭酸系のタブレットタイプは血行促進の効果が高く、1日使った足や腰を優しくほぐしてくれます。入浴時間が短めでも効率的に体を温められる点も、忙しい30代にとっては嬉しいポイントです。

香りの選び方で感情のスイッチを切り替える

お風呂で得られる癒しの要素として、香りの存在はとても大きなものです。実際、嗅覚は五感の中で最も脳にダイレクトにつながっており、香りによって気分や集中力が変化することが知られています。
では、どんな香りを選べば良いのか。結論から言うと、使う時間帯や目的によって香りを変えるのが正解です。

リラックスしたい夜には、ラベンダーやサンダルウッドのような副交感神経を刺激する香りが適しています。これらは心拍を穏やかにし、自然な眠気を促してくれます。湯船の湯気とともに立ち上がるやわらかな香りが、1日の緊張を解きほぐしてくれる感覚は、一度体験すれば病みつきになるはずです。

一方で、朝シャワー派の方や、気分をスッキリさせたい日には、柑橘系やユーカリ、ローズマリーなど覚醒系の香りが向いています。気持ちをしゃっきりさせるだけでなく、仕事へのスイッチも自然に入るので、メリハリのある1日が過ごせるでしょう。

選び方としては、天然精油(エッセンシャルオイル)配合のものを選ぶのがおすすめです。合成香料のものよりも香りに奥行きがあり、頭痛や不快感を起こしにくいというメリットもあります。

5分で快眠を叶えるバスタイム設計

忙しい毎日の中で「ゆっくり湯船に浸かっている時間なんてない」と感じる方もいるかもしれません。ですが、長風呂をしなくても、正しく整えれば5分のバスタイムでもしっかり疲れは取れます。

ポイントは、入浴の入り方と出方にあります。まず、就寝1~2時間前に38〜40℃のお湯に5分程度浸かることで、深部体温が上がり、その後自然と下がっていくタイミングで眠気がやってきます。これが快眠モードに入るための生理的なメカニズムです。
なお、このときスマホを持ち込んだり、考えごとをしたりするのは逆効果です。目を閉じて、呼吸をゆっくりと整えるだけで十分に効果があります。

お風呂から出た後は、体が冷えすぎないようにすぐにバスローブや吸水性の高いタオルで保温を行いましょう。水分補給も忘れずに。ハーブティーなどを取り入れれば、よりスムーズにおやすみモードへ移行できます。

また、シャワーだけ派の方でも、足湯だけでも構いません。洗面器に熱めのお湯を張り、足首まで浸けて5分過ごすだけでも、血流が改善し、眠気が自然に訪れやすくなります。

なんとなく毎日入っているお風呂が、自分にとっての最高の回復時間になるかどうかは、ほんの少しの工夫次第です。30代からの体と心に、きちんと向き合う時間をつくってみてはいかがでしょうか。